「さつまいもを植えたのに、掘ってみたら虫食いだらけだった」
家庭菜園でさつまいもを育てると、こんな悲しい結果になることがありますよね。私も去年、まさにその失敗をしました。原因が分からないままだと、次の年も植えるかどうか迷ってしまいますよね。
- 掘ったさつまいもが虫食いだらけ
- 何を変えれば採れるのか分からない
- 掘り方や保存のしかたに自信がない

去年失敗したから、今年はもうやめようかな…

私も去年はゼロでした。でも場所を変えたら、50本以上採れたんです。
去年は実家の花壇で苗を18本植えましたが、採れたのは虫食いだらけの3個だけ。食べられる芋はひとつもありませんでした。
今年は自宅の庭でシルクスイートを20株育てて、10月12日に掘ったところ、50本以上のさつまいもが採れました。この記事では、去年と今年で何が違ったのか、掘り方と掘ったあとの保存までを実際の写真つきで紹介します。
- 去年ゼロだったときの育て方
- 今年変えたこと
- さつまいもの収穫の手順
- 収穫後の保存と追熟のコツ
去年は食べられる芋がゼロ

まずは、去年の失敗から振り返ります。
去年も苗の消毒やマルチなど、自分なりにできることはやったつもりでした。それでも掘ってみると、食べられる芋はゼロ。5か月育てて、何も残らない結果になりました。
同じ失敗をくり返さないために、去年の育て方を書き出しておきます。
実家の花壇で18本を栽培
去年は、2025年5月に苗を買って、実家の花壇に18本植えました。
苗は植える前にベンレートという薬で消毒しました。畝は2本立てて9本ずつ植え、1本はマルチあり、もう1本はマルチなしで比べました。
マルチの効果や貼り方は、さつまいも栽培はマルチを使用するで紹介しています。
掘ったら虫食いだらけ
10月に掘ってみると、出てきたのは虫食いだらけの芋が3個だけでした。
どれも穴だらけで、とても食べられる状態ではありません。
掘っている途中で、コガネムシの幼虫に10匹ほど出会いました。
原因はコガネムシの幼虫か
原因は、掘るときに何匹も出てきたコガネムシの幼虫ではないかと考えています。
コガネムシの幼虫は土の中にいて、さつまいもの表面をかじって穴をあけます。地上からは見えないので、気づいたときには手遅れになりやすい虫です。
マルチありの畝も失敗したので、育て方よりも、植えた場所の土に原因があったのかもしれません。
今年変えたのは育てる場所

今年、去年から変えたのは育てる場所です。
苗の消毒も黒いマルチも、去年と同じようにやりました。違うのは、実家の花壇をやめて自宅の庭で育てたことだけです。
それだけで、結果は虫食いの3個から50本以上へと大きく変わりました。
自宅の庭に20株を植え付け
今年は5月に、自宅の庭へ20株の苗を植えました。

写真は、収穫前の庭の様子です。夏のあいだにつるがよく伸びて、葉が地面をおおうほど茂りました。
苗の消毒とマルチは去年と同じ
苗は去年と同じく、植える前にベンレートで消毒しました。
畝には黒いマルチをかけています。マルチをかけると雑草が生えにくくなるので、週末しか庭に出られなくても管理がラクです。
つまり今年は、育て方はほとんど変えずに、場所だけを変えたことになります。
品種はシルクスイート
今年育てた品種はシルクスイートです。
シルクスイートは、名前のとおりなめらかで、しっとりした食感が特徴のさつまいもです。
1か月ほど寝かせてから食べる予定なので、味の感想はあらためて追記します。
さつまいもの収穫の手順

ここからは、10月12日の芋ほりの手順を紹介します。
さつまいもの収穫は、いきなり掘り始めるのではなく、つるとマルチを片づけてから掘るとスムーズです。私は次の順番で進めました。
- つるを鎌で刈り取る
- マルチをはがす
- 手で土をよけて芋を探す
- スコップと備中鍬で掘る
芋を傷つけないように掘るのが、いちばん気をつけたいポイントです。
つるを鎌で刈り取る
まずは、伸びたつるを鎌で刈り取ります。
つるが残っていると、マルチをはがしたり、掘る場所を見たりするのに邪魔になるからです。
マルチをはがして手で探る
つるを片づけたら、黒いマルチをはがします。
次に、株元のまわりの土を手でそっとよけていきます。すると、土の中から赤い芋の頭が顔を出しました。

去年はゼロだったので、芋が見えたときは本当に嬉しかったです。
スコップと備中鍬で掘る
芋の位置が分かったら、スコップや備中鍬で掘り進めます。
さつまいもは株元から横に広がるようについているので、株から少し離れたところに道具を入れるのがコツです。
掘り出した芋は、畑のわきに並べていきました。

芋を傷つけずに掘るのは難しい
芋を傷つけずに掘るのは、思っていたより難しい作業でした。
気をつけていたつもりでも、何本かは道具で傷つけてしまいました。

備中鍬や道具の選び方は、【最初は3つだけ】家庭菜園で最低限必要な道具リスト|実物写真つきで紹介しています。
収穫後の保存と追熟のコツ

最終的に、今年は20株から50本以上のさつまいもが採れました。
せっかく採れたさつまいもも、保存のしかたによっては傷んでしまいます。おいしく長く食べるために、掘ってすぐに食べないのが大切です。

ここでは、私がさつまいもを育てて学んだ、収穫後の4つのコツを紹介します。
洗わずに畑で半日〜3日休ませる
掘ったさつまいもは、水で洗わずに、そのまま畑の上で半日〜3日ほど休ませます。

表面の土を乾かしておくと、傷みにくくなるからです。
土がついていると洗いたくなりますが、ここはぐっとがまんしてください。
1か月ほど寝かせてから食べる
さつまいもは、掘りたてよりも寝かせたほうが甘くなります。
収穫したらすぐに食べず、1か月ほど寝かせるのがおすすめです。
寝かせているあいだに、芋の中のデンプンが少しずつ甘みに変わっていきます。
発泡スチロールで長く保存する
長く保存したいときは、発泡スチロールの箱に入れます。
ふたは閉め切らずに少しずらして、風が通るようにしておきます。閉め切ると、中に湿気がこもって傷みやすくなるからです。
保存のくわしい手順は、甘さが倍増!収穫後のさつまいもがおいしくなる保存方法にまとめています。
冬は冷蔵庫の上で寒さを防ぐ
さつまいもは寒さに弱い野菜です。
冬になったら、冷蔵庫の上など、家の中で寒くなりにくい場所に移しています。
冷蔵庫の中は寒すぎて傷む原因になるので、入れないように気をつけてください。
収穫後は玉ねぎの土づくり

さつまいもを掘り終わったら、次は玉ねぎの準備です。
私の庭では、さつまいもと玉ねぎを交互に育てる「循環栽培」をしています。さつまいもを掘ったあとの場所に、11月中ごろに玉ねぎを植える予定です。
そのため、芋ほりをした日の午後から、さっそく玉ねぎの土づくりを始めました。
土の酸度を測る
まずは、市販の測定液で土の酸度を測りました。

結果はpH6.5〜7くらいで、玉ねぎが育つ範囲でした。
土の測り方は、【手と牛乳パックでわかる】家庭菜園の土の見分け方と直し方でくわしく紹介しています。
苦土石灰をまく
酸度を確かめたら、苦土石灰をまいて土を整えます。
苦土石灰は、土の酸度を調整するための資材です。
このあと牛ふん、一発肥料の順に入れて、植え付けに備えます。
土づくりの続きは別の記事で
玉ねぎの土づくりは、植え付けの4週間前から始めるのが目安です。
手順と肥料の量は、【植え付け4週間前から】玉ねぎの土づくり3ステップと肥料の量にまとめています。
今年の土づくりの様子も、終わったらこの記事に書き足す予定です。
さつまいも収穫のQ&A

最後に、さつまいもの収穫でよく聞かれる質問をまとめました。
初めて芋ほりをするときは、いつ掘ればいいのか、掘ったあとはどうすればいいのか、迷うことも多いですよね。
私の体験と、一般的に言われていることをあわせて紹介します。
収穫の時期はいつか
一般的には、苗を植えてから4か月前後が収穫の目安です。
5月に植えた場合は、9月の終わりから11月ごろが掘りどきになります。私は5月に植えて、10月12日に掘りました。
寒さに弱いので、霜が降りる前に掘り終えるようにしましょう。
掘る前につるは切るべきか
切ってから掘るのがおすすめです。
私は、鎌でつるを刈ってから芋ほりをしています。
つるを先に片づけておくと、マルチをはがしやすく、掘る場所もよく見えます。
掘ってすぐに食べられるか
掘ってすぐでも食べられますが、甘みはまだ少なめです。
おいしく食べたいなら、1か月ほど寝かせてから食べるのがおすすめです。
待てないときは、傷がついた芋から先に食べてみてください。
傷がついた芋はどうするか
傷がついた芋は、長く保存せずに早めに食べましょう。
傷口から傷みやすいので、ほかの芋と一緒に長く保存すると、まわりまで悪くなることがあります。
傷のない芋だけを保存用に分けておくと安心です。
コガネムシの幼虫を防ぐには
一般的には、マルチで土の表面をおおうことや、土の中の虫に効く薬を使う方法があります。
私の場合、去年はマルチありの畝でも失敗しました。薬は去年も今年も使っていませんが、植える場所を変えただけで、結果は大きく変わりました。
毎年同じ場所で失敗しているなら、場所を変えてみるのもひとつの方法です。
保存に向かない場所はどこか
冷蔵庫の中など、寒すぎる場所は保存に向きません。
さつまいもは寒さに弱く、冷えすぎると傷みやすくなります。
反対に、暖房の近くなど暖かすぎる場所も避けて、家の中で温度が安定している場所を探しましょう。
まとめ|場所を変えて50本

去年は実家の花壇に18本植えて、食べられる芋はゼロでした。
今年は自宅の庭に場所を変えて20株を育て、50本以上のさつまいもが採れました。
- 去年は虫食いだらけの3個だけ
- 今年変えたのは育てる場所
- つるを刈ってマルチをはがしてから掘る
- 掘ったら洗わずに畑で休ませる
- 1か月ほど寝かせてから食べる
さつまいもで失敗した人も、育てる場所を変えてみると、結果が変わるかもしれません。来年の5月に向けて、どこに植えるか考えてみてください。
これから家庭菜園を始める人は、【庭が狭くても大丈夫】小さな庭で始める家庭菜園入門も参考にしてください。

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