「玉ねぎの土づくりって、いつから何をすればいいの?」
ホームセンターには堆肥や石灰、肥料がずらりと並んでいて、何をどれだけ買えばよいのか迷ってしまいますよね。
- 土づくりをいつ始めればよいか分からない
- 牛ふん・石灰・肥料の量が分からない
- 肥料やけで苗を枯らしたくない

全部まとめて混ぜちゃダメなの?

同時に混ぜると根を傷めることがあるんです。1週間ずつずらすのがコツですよ。
私は自宅の庭で、玉ねぎとさつまいもを交互に育てています。最初の年は鶏ふんと化成肥料を使い、追肥を2回していました。
その後「一発肥料」を知ってからは、追肥なしで育てられる今の方法に落ち着いています。共働きで忙しい私には、ちょうどよいやり方でした。
この記事では、植え付けの4週間前から始める土づくりを、3つのステップに分けてお伝えします。入れる量も1㎡あたりの目安で紹介するので、そのまま真似できます。
- 植え付けから逆算した土づくりのスケジュール
- 牛ふん・苦土石灰・一発肥料の量と入れる時期
- 堆肥と肥料の役割の違い
- 肥料やけを防ぐポイントと対処法
土づくりは4週間前から

玉ねぎの土づくりで一番大切なのは、スケジュールを立てることです。
牛ふん・苦土石灰・肥料をまとめて入れると、土の中で化学反応が起きて根を傷めることがあります。だから少しずつ時間をずらして入れていきます。
目安は植え付けの4週間前にスタートです。
| 時期 | やること | 1㎡あたりの目安 |
|---|---|---|
| 4週間前 | 牛ふんをすき込む | 2〜3kg |
| 3週間前 | 苦土石灰を混ぜる | 100g |
| 1週間前 | 一発肥料を混ぜてマルチを張る | 100g(袋の表示を確認) |
| 当日 | 苗を植え付ける | ― |
中部・関東・関西なら11月上旬から中旬が植え付けの目安なので、10月中旬には動き始めます。
植え付け日から逆算する
まずはカレンダーに、苗を植え付ける日を書き込みます。
そこから1週間前、3週間前、4週間前と戻って、それぞれの作業日を決めておきます。
先に日付を決めておけば、週末の予定も立てやすいはずです。
1週間ずつ間をあける理由
石灰と堆肥や肥料を同時に混ぜると、アンモニアガスが発生して根を傷めることがあります。
また肥料を混ぜた直後に苗を植えると、肥料が強すぎて根がダメージを受けます。
間をあけるのは、こうした失敗を避けるためです。
天候でずれても慌てない
雨が続いたり予定が入ったりして、作業が数日ずれることもあります。
大切なのは、石灰と肥料を同じ日に混ぜないことと、肥料のあと1週間は寝かせることの2つです。
この2つさえ守れば、全体で1か月前後を目安にゆるく考えて大丈夫です。
ステップ1 牛ふんをすき込む

最初のステップは、植え付けの4週間前に牛ふんを入れることです。
牛ふんは肥料というより、土をふかふかにして微生物を増やすための堆肥です。
玉ねぎが元気に育つ土台は、このひと手間で決まります。
- 完熟と書かれた牛ふんを選ぶ
- 1㎡あたり2〜3kgが目安
- くわでたたくように土に入れる
完熟と書かれた牛ふんを選ぶ
牛ふんを買うときは、袋に「完熟」や「熟成」と書かれたものを選びます。
未完熟の牛ふんはにおいが強く、住宅地では近所迷惑の原因になります。土の中でさらに発酵が進み、根を傷めるガスが出ることもあります。
ホームセンターで完熟と書かれたものを買えば、まず安心です。
1㎡あたり2〜3kgが目安
量の目安は、1㎡あたり2〜3kgです。
ホームセンターでは40L(約15kg)の袋で売られていることが多く、1袋で5㎡ほどに使えます。
畳2畳ほどの花壇なら、1袋あれば十分に足ります。
くわでたたくように土に入れる
牛ふんは畝の上に均等にまき、くわで上からたたくように土に入れていきます。
こうすることで土と牛ふんがなじみ、水もちと肥料もちのよい土になっていきます。
ここで深めに耕しておくと、あとの作業がぐっと楽です。
ステップ2 苦土石灰を混ぜる

牛ふんを入れた1週間後、植え付けの3週間前に苦土石灰を混ぜます。
苦土石灰は、酸性に傾いた土を玉ねぎが育ちやすい状態に整えるためのものです。
ここで大事なのは、牛ふんと同じ日に混ぜないことです。
- 牛ふんから1週間あける
- 1㎡あたり100gが目安
- 玉ねぎはpH5.5〜6.5を好む
牛ふんから1週間あける
牛ふんを入れてから1週間あけるのは、土の中の化学反応を落ち着かせるためです。
同時に混ぜると、アンモニアガスが出て根に悪い影響が出ることがあります。
急いでいても、ここは焦らずに待ちましょう。
1㎡あたり100gが目安
量の目安は、1㎡あたり100gです。
大人の片手で2つかみほどが、だいたい100gになります。
入れすぎるとアルカリ性に傾きすぎて、かえって育ちが悪くなるので注意してください。
玉ねぎに合う酸度
玉ねぎが好むのは、pH5.5〜6.5ほどの弱酸性の土です。
苦土石灰の「苦土」はマグネシウムのことで、葉の光合成を助ける働きがあります。「石灰」はアルカリ性で、酸性に傾いた土を中和してくれます。
酸度が合っていると根がよく張り、玉の太りや保存性もよくなると言われています。
ステップ3 一発肥料とマルチ

苦土石灰を混ぜた2週間後、植え付けの1週間前に肥料を入れます。
私が使っているのは、玉ねぎ用の「一発肥料」です。名前のとおり、植え付け前に1回入れておけば追肥がいりません。
最初の年は追肥を2回していましたが、一発肥料に変えてから手間がぐっと減りました。
- 石灰から2週間後に肥料を入れる
- 1㎡あたり100gが目安
- 肥料のあとすぐにマルチを張る
石灰から2週間後に肥料を入れる
肥料は、苦土石灰を混ぜてから2週間ほどあけて入れます。
石灰と肥料を同時に入れると、肥料の成分が空気中に逃げたり、根を傷めたりする原因になるからです。
肥料をまいたら、くわで深さ20cmほどまで耕して全体になじませます。
1㎡あたり100gが目安
私が使っている一発肥料は、1㎡あたり100gほど、大人の手で4つかみが目安です。
ただし量は商品によって違うので、必ず袋の表示を確認してください。
| 一発肥料 | 追肥する方法 | |
|---|---|---|
| 手間 | 植え付け前の1回だけ | 冬から春に追肥が必要 |
| 値段 | やや高い | 安く済む |
| 向いている人 | 忙しい人・初心者 | 肥料の量を調整したい人 |
家庭菜園の広さなら、値段の差はそれほど気になりません。
肥料のあとすぐにマルチを張る
肥料をまいて耕したら、そのまま黒いマルチを張っておきます。
1週間後の植え付けのときにマルチが張ってあると、穴を開けて苗を植えるだけで済みます。
- 植え付けの作業がスムーズになる
- 肥料の成分が逃げにくくなる
- 雑草が生えにくくなる
実際にマルチを張ってからは、冬の間の草取りがほとんどいらなくなりました。
堆肥と肥料の役割

ここで、牛ふんと一発肥料の役割の違いを整理しておきます。
どちらも「土に入れるもの」ですが、働きはまったく違います。
ひとことで言えば、堆肥は土をつくり、肥料は栄養を足すものです。
- 堆肥は土をふかふかにする
- 肥料は足りない栄養を補う
- 堆肥にも種類と得意分野がある
堆肥は土をふかふかにする
堆肥は、家畜のふんや刈り草などを微生物の力で発酵させたものです。
発酵の途中で60℃ほどまで温度が上がるため、雑草の種や害虫の卵は死んでしまいます。
土に入れると微生物のエサになり、土の粒がくっついて水はけと水もちのよい「団粒構造」の土になっていきます。
肥料は足りない栄養を補う
肥料は、土だけでは足りなくなりがちな栄養を補うためのものです。
| 栄養 | 主な役割 |
|---|---|
| 窒素 | 葉や茎を大きくする |
| リン酸 | 花や実をつける |
| カリウム | 根の生育を助ける |
この3つを「肥料の三要素」と呼びます。一発肥料には、これらがバランスよく入っています。
堆肥にも種類と得意分野がある
堆肥にはいくつか種類があり、それぞれ得意なことが違います。
| 堆肥 | 特徴 |
|---|---|
| 発酵牛ふん | 養分は少なめ。土をよくする効果が高い |
| 発酵鶏ふん | 養分が多く、肥料に近い |
| 発酵豚ぷん | 牛ふんと鶏ふんの中間。リン酸が多め |
| バーク堆肥 | 樹皮と家畜ふんを混ぜたもの。土をよくする効果がある |
玉ねぎの土づくりで土台をつくるなら、私は牛ふんをおすすめします。
肥料やけを防ぐポイント

土づくりで気をつけたいのが「肥料やけ」です。
肥料やけとは、肥料が強すぎて根が傷み、苗がしおれたり枯れたりしてしまう状態のことです。
せっかく準備した土で苗を枯らさないよう、予防と対処の両方を知っておきましょう。
- 肥料のあと1週間は植えない
- しおれ・黄ばみは肥料やけのサイン
- 気づいたらまず水で洗い流す
肥料のあと1週間は植えない
肥料やけの多くは、肥料を混ぜた直後に植えることで起こります。
肥料を混ぜてから最低1週間は寝かせて、土になじませてから植え付けます。
ステップ3でマルチを張っておけば、待つ間に雑草が生える心配もありません。
肥料やけの症状
植え付けたあと、次のような様子が見られたら肥料やけを疑います。
- 葉がしおれる
- 葉が黄色くなる
- 苗が急に枯れる
- 成長が止まる
早めに気づけば、回復することも少なくありません。
肥料やけしたときの対処法
肥料やけに気づいたら、まずは水をたっぷりあげて肥料分を洗い流します。
- 水をたっぷりあげる(2〜3日続ける)
- 追肥や液体肥料は止める
- マルチをしているなら一時的に外す
- 数日様子を見て新しい葉が出れば回復
肥料やけは「濃すぎるスープ」のようなものです。水で薄めて流すイメージで対処してください。
玉ねぎの土づくりのよくある質問

最後に、玉ねぎの土づくりでよくある疑問をまとめました。
私自身が迷ったり調べたりしたことばかりです。
気になる項目だけ読んでいただければ大丈夫です。
一発肥料と追肥はどちらがよいか
手間を減らしたいなら、一発肥料がおすすめです。
私も最初の年は追肥を2回していましたが、一発肥料に変えてからは植え付け後に肥料のことを考えなくてよくなりました。
少しでも費用を抑えたい人や、肥料の量を自分で調整したい人には追肥する方法が向いています。追肥のタイミングと量は【2畳で60個】初心者でも玉ねぎ栽培を成功させるコツ5つで紹介しています。
牛ふんの代わりに鶏ふんを使う場合
鶏ふんは養分が多く、堆肥というより肥料に近い性質です。
土をふかふかにする効果は牛ふんのほうが高いので、土台づくりには牛ふんが向いています。
鶏ふんを使うときは、苦土石灰と同じ日に混ぜないよう特に気をつけてください。
苦土石灰と牛ふんの順番は逆でもよいか
大切なのは、同じ日に混ぜないことです。
私は牛ふんを先に入れていますが、苦土石灰を先に入れる方法もあります。
どちらの順番でも、1週間以上あけるようにしてください。
マルチは必ず張るべきか
必須ではありませんが、張っておくと作業がぐっと楽になります。
黒いマルチを張ってからは雑草がほとんど生えず、冬の間の手入れがかなり減りました。
穴を同じ大きさで開けられるマルチカッターがあると、植え付けもスムーズです。
土づくりは毎年必要か
毎年行うことをおすすめします。
野菜を育てると土の中の栄養が減り、少しずつ酸性にも傾いていくからです。
植え付けの前に、毎年同じスケジュールで準備しておくと安心です。
まとめ|4週間前から始める

玉ねぎの土づくりは、植え付けの4週間前から3つのステップで進めます。
難しいことはなく、1週間ずつ間をあけて順番に入れていくだけです。
- 4週間前に牛ふん(1㎡あたり2〜3kg)
- 3週間前に苦土石灰(1㎡あたり100g)
- 1週間前に一発肥料(袋の表示どおり)とマルチ
- 石灰と肥料・堆肥は同じ日に混ぜない
- 肥料のあと1週間は寝かせて肥料やけを防ぐ
玉ねぎの植え付けは11月です。今年はカレンダーに植え付け日を書き込むところから始めてみてください。
土づくりが終わったあとの、苗の選び方・水やり・収穫と保存までの流れは【2畳で60個】初心者でも玉ねぎ栽培を成功させるコツ5つにまとめています。


コメント