「玉ねぎの苗が、いつまでたっても細いまま。」
セルトレイをのぞくたびに、糸のような苗が頼りなく倒れている。このまま植えて大丈夫なのかと、毎朝不安になりますよね。
私も去年まったく同じ状態でした。そして細い苗のまま畑に植えた結果、収穫できたのは小玉ばかり。悔しい思いをしました。

こんなに細くて、本当に玉ねぎになるの…?

原因は「育苗の日数」でした。数えてみて初めて気づいたんです。
調べ直してわかった原因は、意外にもはっきりした数字でした。水やりでも肥料でもなく、育苗にかけた日数が足りていなかったのです。
今年は同じ失敗を繰り返さないよう、8月28日から1週間ずつずらして4回に分けて種をまきました。
この記事では、去年の失敗と今年変えた点、そして現在進行中の4つの苗の様子を正直にお伝えします。
- 玉ねぎの苗が細くなる3つの原因
- 去年の失敗は育苗45日だったという事実
- 種まきを4回に分けて検証している理由
- 活力液リキダスを使い始めた経緯
- 現時点の4つの苗の様子
玉ねぎの苗が細くなる原因

苗が細くなる原因は、大きく3つに分けられます。
どれか1つではなく、重なって起きていることがほとんどです。私の去年も、ひとつではありませんでした。
まず知っておきたいのは、玉ねぎの苗はもともと驚くほど細いということです。発芽したての姿は糸そのもので、初めて見た人はたいてい不安になります。
- 間引きの遅れによる徒長
- 育苗期間の不足
- 発芽時の高温
ひとつずつ見ていきます。
間引きの遅れによる徒長
最も多い原因が、間引きの遅れです。
株同士が近いままだと光を取り合い、上へ上へと伸びようとします。この現象を徒長と呼びます。
徒長した苗は背だけ高く、横に太りません。
- 本葉2枚目までに間引く
- 株の間隔は10mm程度
- 5mm〜1cm間隔でまいた場合は間引き不要
もったいなく感じても、早めに減らしたほうが結果的に太くなります。
育苗期間の不足
次に見落としやすいのが、育苗にかけた日数です。
種苗会社の目安では、タネまきから約55日で本葉3〜4枚、草丈20〜25cmの植え付けサイズになります。
つまり植え付け予定日から55日以上さかのぼって種をまかないと、太る時間そのものが足りません。
- 目安はタネまきから約55日
- 本葉3〜4枚・草丈20〜25cmが基準
- 植え付け日から逆算して決める
これが去年の私の失敗でした。詳しくは次の見出しで書きます。
発芽時の高温
3つ目は、種まき直後の気温です。
玉ねぎの発芽に適した温度は15〜20℃とされ、30℃を超えると発芽率が落ちます。
近年の9月はまだ真夏並みの暑さが続くため、ここでつまずく人も少なくありません。
- 発芽適温は15〜20℃
- 30℃以上で発芽率が低下
- 覆土は約10mmが目安
- 乾燥を防ぐため新聞紙などで覆う
発芽がそろわないと、その時点で苗の数も質もばらついてしまいます。
去年の失敗は育苗45日

ここからは、去年の私の記録です。
結論を先に言うと、育苗期間がたった45日しかありませんでした。目安の55日に対して、10日も足りていなかったのです。
当時はその数字に気づいていませんでした。苗が細いのは水やりや肥料のせいだと思い込んでいました。
| 項目 | 去年(2025年) |
|---|---|
| 種まき | 10月2日 |
| 発芽の確認 | 10月8日(6日後・発芽率は約4割) |
| 10月14日の状態 | 草丈6cm・太さ2mm前後 |
| 植え付け | 11月16日 |
| 植え付け時の太さ | ほとんどが5mm以下 |
| 収穫 | 4月29日〜30日 |
順を追って振り返ります。
とう立ちを恐れた10月まき
種まきが10月2日と遅れたのには理由があります。
早くまいて苗が育ちすぎると、春にとう立ちしてしまうと考えたからです。2025年は猛暑で、9月に入っても暑さが続いていました。
この判断自体は間違っていません。実際、苗が大きくなりすぎた状態で寒さに当たるととう立ちが起こります。
- 早まきは苗が育ちすぎてとう立ちしやすい
- 遅まきは苗が細いまま植え付けになる
- 2025年は9月に入っても猛暑が続いた
去年の記録は猛暑の年は種まきをずらすべき?たまねぎを種から育ててわかったことに詳しく書いています。
鉛筆の太さに届かない苗
問題は、遅らせた分だけ苗が太る時間がなくなったことでした。
10月14日の時点で草丈は6cmほど。ところが太さは2mm前後しかなく、多くが倒れていました。
11月16日の植え付け時でも、ほとんどが5mm以下。それでも植え付け時期をこれ以上遅らせられず、そのまま畑へ運びました。
- 草丈は伸びても太さが伴わない
- 倒れる苗が目立つ
- 植え付け時期は動かせない
この時点で、収穫の結果はある程度決まっていたのだと思います。
小玉ばかりになった収穫
翌年4月29日から30日にかけて収穫しました。
穫れた玉ねぎは、ほとんどが小玉。苗を買って育てたときと比べると、中玉の数が明らかに少ない結果でした。
小さい玉ねぎは味噌汁に1個、サラダに1個とちょうどよく、使い勝手は悪くありません。
- 収穫は4月29日から30日
- ほとんどが小玉
- 苗を買った年より中玉が少ない
それでも来年は中玉を増やしたい。そう思ったのが、今年の検証につながっています。
種まきを4回に分けた理由

今年は8月28日から、1週間ずつずらして4回に分けて種をまきました。
去年の反省から「もっと早くまく」と決めたものの、どこまで早めてよいのか確信が持てなかったからです。
早すぎればとう立ち、遅すぎれば去年と同じ細い苗。その境目を、自分の庭で確かめたいと考えました。
| 種まき日 | 11月中旬までの育苗日数 |
|---|---|
| 8月28日 | 約79日 |
| 9月5日 | 約71日 |
| 9月13日 | 約63日 |
| 9月20日 | 約56日 |
去年が45日だったことを考えると、どれも長めです。
暑さと伸びを確かめる狙い
一番の狙いは、暑い時期にまいた苗がどう伸びるかを自分の目で見ることでした。
本やネットには「8月下旬が適期」と書かれています。しかし近年の8月末は真夏のような暑さで、本当にその通りでよいのか判断がつきませんでした。
実際に試せば、暑さで発芽が揃わないのか、それとも問題なく育つのかが分かります。
8月28日から1週間ずつ
まいた日は8月28日、9月5日、9月13日、9月20日の4回です。
間隔をそろえたのは、差が出たときに原因を読み取りやすくするためです。
使ったのはすべて同じセルトレイと同じ土。置き場所も同じ軒下にそろえました。
- 同じセルトレイを使用
- 同じ土を使用
- 同じ場所に設置
- 日付を書いた紙を添えて管理
条件をそろえておかないと、何が効いたのか分からなくなってしまいます。
失敗を分散させる保険
もうひとつの狙いは、保険です。
1回にまとめてまくと、その時期がたまたま高温や大雨に当たったとき、苗が全滅する可能性があります。
4回に分けておけば、どれかがうまくいかなくても残りが育ちます。
- 高温で発芽がそろわない年がある
- 大雨で種が流される年がある
- 分けておけば全滅を避けられる
家庭菜園は一年に一度しか挑戦できません。失敗しても次は来年、というのは少しつらいものです。
玉ねぎの育苗とリキダス

今年はもうひとつ、去年と変えた点があります。
ハイポネックスの活力液「リキダス」を、9月23日から週1回のペースで与えていることです。
ただし先にお伝えしておくと、これが効いたかどうかは、まだ分かりません。その理由も正直に書きます。
活力液と肥料の違い
まず押さえておきたいのが、リキダスは肥料ではないという点です。
肥料は窒素・リン酸・カリといった主要な栄養を補うもの。一方の活力液は、カルシウムや鉄などの微量要素を補うものです。
リキダスにはコリン、フルボ酸、アミノ酸、カルシウムなどが配合されています。

- 肥料は主要な栄養(窒素・リン酸・カリ)
- 活力液は微量要素(カルシウムなど)
- 活力液だけでは肥料の代わりにならない
苗を太らせる主役はあくまで肥料で、活力液は補助的な位置づけです。
9月23日から週1回
与え始めたのは9月23日。発芽が確認できてからです。
規定の倍率に薄めてペットボトルに作り置きし、週に1回まいています。
ここで大事なのは、4つのトレイすべてに同じ日から同じように与えているという点です。
- 与え始めは9月23日
- 規定の倍率に薄めて使用
- 4つのトレイすべて同じ条件
条件をそろえておけば、トレイごとの差は種まき時期によるものだと説明がつきます。
効果を断定できない理由
とはいえ、リキダスの効果について断定することはできません。
今年は「種まきを早めたこと」と「リキダスを使い始めたこと」の2つを同時に変えているからです。
もし中玉が穫れても、どちらのおかげなのか区別がつきません。
- 変えた点が2つある
- どちらが効いたか切り分けられない
- 来年は条件を1つに絞る予定
理科の実験と同じで、一度に2つ変えると原因が分からなくなります。ここは来年の課題として残しておきます。
4つの苗の今の様子

ここからは現在進行中の記録です。
10月3日時点で、一番早い8月28日まきが36日目、一番遅い9月20日まきが13日目になりました。
結論から言うと、4つともまだ鉛筆の太さには遠く届いていません。
| 種まき日 | 10月3日時点の日数 |
|---|---|
| 8月28日 | 36日目 |
| 9月5日 | 28日目 |
| 9月13日 | 20日目 |
| 9月20日 | 13日目 |
それぞれの様子を見ていきます。
8月28日まきの苗
最も密に生えそろい、背丈も一番伸びています。
ただし一本一本はまだ細く、触れると簡単にしなります。36日経ってこの状態です。
早くまけばすぐ太くなるわけではない、というのが正直な実感です。
9月20日まきの苗
最も遅い9月20日まきは、まだ芽が出そろったばかりです。
トレイを見比べると、本数も背丈も明らかに少なく低い状態です。
ここから11月中旬まで約1か月半。育苗日数で言えば56日となり、目安の55日にちょうど近づきます。
鉛筆と比べた太さ
8月28日まきのトレイに、鉛筆を1本立ててみました。
並べてみると差は歴然です。鉛筆は7〜8mm前後ありますが、苗はその数分の一にしか見えません。
ちなみに植え付けの目安は鉛筆よりやや細い5〜6mmとされています。鉛筆ぴったりを目指す必要はありません。
- 植え付け適期の太さは5〜6mm
- 草丈は20〜25cmが目安
- 8mmを超えるととう立ちしやすい
この基準で見ると、まだしばらく時間が必要そうです。
玉ねぎの育苗のよくある質問

最後に、私自身が調べたり迷ったりしたことをまとめます。
気になる項目だけ読んでいただければ大丈夫です。
地域によって適期は前後するため、お住まいの気候に合わせて読み替えてください。
種まきに適した時期
中間地ではおおむね9月中旬から下旬が目安とされています。
ただし植え付け予定日から55日以上さかのぼって決めるほうが確実です。
11月中旬に植えるなら、9月20日前後が計算上はちょうど合います。
発芽しないときの原因
多いのは高温と乾燥、そして覆土の厚さです。
発芽適温は15〜20℃で、30℃を超えると発芽率が落ちます。
- 覆土は約10mmが目安
- 新聞紙などで覆い乾燥を防ぐ
- 発芽までは直射日光を避ける
玉ねぎの種は光を嫌うため、薄すぎる覆土もうまくいきません。
植え付けに適した苗の太さ
太さ5〜6mm、草丈20〜25cmが一般的な目安です。
鉛筆と同じか、やや細いくらいと覚えておくと分かりやすいと思います。
太ければ良いというものではなく、8mmを超えるととう立ちのリスクが上がります。
細い苗でも植えてよいか
葉の色がよく、株元がしっかりしていれば植えて問題ありません。
去年の私も5mm以下の苗を植え、小玉ながら無事に収穫できました。
ただし細い苗は小玉になりやすい傾向があります。中玉を狙うなら、育苗の日数を見直すほうが近道です。
とう立ちを防ぐ方法
とう立ちは、大きく育ちすぎた苗が長い寒さに当たることで起こります。
防ぐには、苗を大きくしすぎないことと、適期に植え付けることが基本です。
- 太さ8mmを超える苗は避ける
- 植え付けが早すぎないようにする
- 肥料切れや極端な乾燥を避ける
早くまけば良いわけではない理由が、ここにあります。
まとめ|細い苗で悩む人へ

玉ねぎの苗が細いのは、あなたの育て方が下手だからではありません。
私の場合、原因は育苗期間がたった45日しかなかったことでした。数えてみるまで気づかなかったのです。
同じように悩んでいる方は、まず種まきから植え付けまで何日あるかを数えてみてください。
- 苗が細い原因は徒長・育苗不足・高温
- 去年の失敗は育苗45日(目安は55日)
- 今年は8月28日から4回に分けて検証中
- リキダスは9月23日から全トレイに週1回
- 10月3日時点ではまだどれも細い
- 植え付けの目安は鉛筆よりやや細い5〜6mm
結果が出るのは11月の植え付けと、来春の収穫です。
この記事は途中経過として公開し、植え付け時と収穫時に追記していきます。同じ時期に種をまいた方は、ぜひ一緒に見守ってください。

コメント